No.050 青木保『多文化世界』岩波新書

こないだの人類学のテストで
「文化相対主義」の問題点を的確に答えられたかどーか
わからなかったので、復習してみました

この本を読んで

いくら文化が違うといっても、、

理由なき「殺人」は許されることはないし、
理由があってもその理由は文化の違いに還元できる
性質のものではないはず…

スターリンによる大量虐殺やナチスによるホロコースト…
筆者はこれらを文化相対主義では弁護できないとします

人間の生命を尊重するという基本的な立場から見れば、
そーゆーことは許されることはなく、
それは文化相対主義で片付けることはできないのです

このよーな例を出して筆者は

文化相対主義を考えるときには

人間の共通の意識、
人間が守るべき基礎的な道徳や、
公共心の成立を期する事が不可欠で、
その上で、初めて、そこにすむ人間が
文化を表現する意味があることを知る必要があると繰り返し述べます



また筆者は文化の持つ力(=ソフト・パワー)についても述べています

これは、自国の文化的魅力を発揮して国の好感度を上げて
軍事力や経済力(=ハード・パワー)を使わずして相手国を同調させるとゆー力であり、
筆者はこの力を高めることは重要であるといいます

しかし、筆者は文化の持つ力を互いに高めあい、
グローバリゼーションの中で人間の交流、文化の交流、あるいは仕事面での交流を
うまく果たしていくことに活用していく
ことを主張し、それが大切だといいます。
政治経済、技術、そして社会が一致協力して進んでいくところに現れるものが
筆者の主張する「多文化世界」だそーです

ちょっと抽象的な感じもしますが、
当初の目的…文化相対主義の問題点のひとつは理解できてよかったです